元素としてのカーボン
カーボン(Carbon)とは一般的には炭素という元素のことをいいます。
化学の授業などで勉強した、元素記号:Cで表記される元素です。
この炭素は地球上に様々な有機物として存在しています。
例えば私たち人間の体も炭素とその他の元素が結びついた炭素化合物ですし、吐く息にも炭素化合物が含まれています。(二酸化“炭素”)
また、石油・石炭・天然ガスなどのエネルギー・原料、
自然物としては最も硬いことで知られるダイヤモンド、柔らかい部類に入るグラファイトまで、
様々な形で炭素は存在しています。
工業製品としてのカーボン
私たちが工業製品として取り扱っているのはグラファイトと呼ばれる炭素だけからなる物質です。
日本では黒鉛という名前で知られています。
黒鉛には天然の鉱物から採れる石墨と呼ばれる天然黒鉛と、石油・石炭系の原料から製造される人造黒鉛があります。
工業製品として弊社で取り扱っているのは人造黒鉛です。
この人造黒鉛のカーボン材を製造するのには3ヵ月から半年という膨大な時間と労力がかかります。
優れた特徴を持つカーボン材
出来上がったカーボン材は、様々な優れた特性をそなえます。
◆熱に対する特性
- 熱伝道性があり、急激な熱変化にも耐えられます。
- 高温でも寸法変化が少なく、高温下で強度が増します。
- 還元性雰囲気中では約3000℃、酸化性雰囲気でも約400℃まで使用可能です。
- 還元性雰囲気中における機械的強度は、2500℃まで温度とともに増大します。
- 熱による膨張率が小さく、鉄、銅などの金属にくらべ半分以下で、石英ガラスと同程度の値を示します。
◆カーボン材の特徴
- 電気を通します。
- 軽くて加工が容易です。(アルミより軽く精密加工も容易に行えます。)
- 耐薬品性があります。(常温では酸・アルカリに耐え、ガラスや石英とも反応しません。)
- 自己潤滑性があります。(相手部品をいためず、機械用軸受や摺動シール材等で使用されています。)
- 35℃を超えると遠赤外線を生み出します。
- 純度が高い。
弊社では、カーボンの特性を最大限に利用した商品を企画・開発・製作・販売しております。
- 半導体製品の企画・開発・製作・販売
- 調理器具の企画・開発・製作・販売
- 生活用品の企画・開発・製作・販売